この間子どもに、結婚した理由を聞かれたので、それとなくオブラートに包んで答えました。子どもの反応は「そんなもんか~」といった調子でピンとこない感じでしたが、私もはっきり結婚する理由や良さを答えられていなかったので、結婚についてじっくり考えてみました。
結婚してよかったこと
結婚してよかったなと思う一番の理由は、好きな相手とずっと一緒にいられることですね。籍を入れている以上、軽はずみなことはお互いできませんし、結婚前に比べて真摯に向き合えるようになったと思います。共同生活はいいことばかりではありませんが、外出先から同じ家に帰るときや、一緒に家事をしているときなどに感じる小さな幸せは、何より愛おしく思えます。
結婚していると、一人では難しいことも力を合わせて乗り越えていけるようになります。苦手なことや得意なことを互いに補い合い、できることが広がります。男はこれ、女はこれ、といった区別は古い考えですが、得意不得意は男女差でどうしても出てくるので、無理をせず協力し合える相手がいることは、とても幸せなことだと思います。
相手のすべてを理解するのは難しい
でも、結婚を考えるときに気を付けたいことがあります。それは、相手のすべてを理解するのは難しいということです。
どんなに仲がよくて好きな相手でも、同じ人間ではありませんから、考えかたや意見が食い違ってぶつかることがあります。私にとって尊敬できるところの多い夫ですが、ムカつくところもありますし、こういうところはイヤだなーと思うときもあります。
でもそれは相手にとっても同じで、私にも至らないところがあり、お互い受け入れようと努力して一緒に過ごしています。お互いにいい歳した大人ですが、いつまでも人間的に未熟で不完全なものなのです。
一緒に過ごしている時間が長く、相手のことを分かった気になっていても、相手の全てを理解することはできません。自分のことを相手が完全に理解できないように、お互いに完全を求めない心持ちでいることが大事だと思います。
それでも心の支えができる喜び
結婚は幸せなことがいっぱいですが、辛いことも少なからずあります。それでも結婚してよかったと思えるのは、確かな心の支えが身近にあるからなのでしょう。人は一人では生きられませんし、夫婦や家族といった強いつながりは、心を豊かにする糧になります。
現代では色々な考え方が受け入れられているので、全ての人にとって結婚が最善の道とは思いませんが、もし良い縁に巡り合えたなら、人生を豊かにする選択肢の一つとして、結婚についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。