妊娠・出産から得られるもの

赤ちゃんとお母さん

私が2人の子どもを出産したのはもう20年以上も前の話ですが、最近友達と話している中で、子どもを産んだ頃のことを思い出す機会があったので、当時のことと今思うことをまとめてみました。

妊娠して感じたこと

子どもを授かるまでと、妊娠が分かってからは大きく考え方が変わりました。それまでは、大抵のことは一人でなんとかできていて、妊娠~出産が大変だという話も大げさに聞こえていましたが、いざ自分が妊娠してみると、その考えはひっくり返りました。
まず、お腹の子のことが第一になり、食べるものから日々の過ごし方まで、何もかもがわが子最優先の生活になっていきました。ある程度のことは普段通り自分でこなしていましたが、体調が悪くなってしまったときや、つわりで動けないとき、重い荷物を運ぶときなどは、夫が率先して代わってくれていたので、無事に過ごせていました。定期的な妊婦健診も、自分一人で行こうとすると夫が心配して車を出してくれたりしていました。
当時は「助かる~」くらいの感覚でしたが、今になって思えば、わが子を最優先にするためには自分一人の力だけでは足りなかったなと思い、周囲へ感謝の気持ちでいっぱいになります。

出産を通して

出産は命がけと言いますが、私も例外ではなく、壮絶な体験をしました。正直なところ、激しい痛みとの長期戦で記憶があいまいになってしまい、「とにかく痛かった」ことしか覚えていないのですが、命の危機を感じたことは記憶しています。
私は保育士として仕事をしていましたが、私が普段お世話していた子たちは、この命がけのお産を経て生まれてきた大切な子どもたちなのだと、文字通り痛感することになりました。
出産までが大変だったので、産後はしばらくゆっくり休もうと思っていたのですが、全く休む暇はありませんでした。わが子に授乳するためまともに眠れませんし、出産で使い切った体力がなかなか戻らないため常に体調が悪く、トイレに行くのにも激痛でためらってしまう有様でした。
思い描いていたような妊娠~出産の像とはかけ離れていましたが、その分、生まれてくる命の大切さや重さが身に染みる体験だったと思います。

最近では帝王切開や無痛分娩も一般的に行われているようですが、妊娠中に感じることや、生まれてきたわが子への愛情に差はないと思います。痛くなくて済むなら、それに越したことはありませんしね^^;
これから妊娠を希望する方や出産を控えている方、期待や不安がたくさん入り混じっていると思いますが、一人で抱え込んだり無理をせず、自分と子どものことを第一に自分らしい過ごし方を大事にしてくださいね。

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